◆ 中医学とは! ◆

 中医学は一般的には、現在中国で行われている中国系医学をさすが、日本や朝鮮医学も多く取り入れている。問題点としては、あくまでも中国で作られたもので、日本の現状とはあわないところもある。また、中国文化圏の中国系医学全てを網羅したわけではなく、取り残しがまだだいぶある。つまり未完成なのである。しかし完成された医学などどこにもない。そのように錯覚した時点で、現実に対する対応性を失うことになる。ゆえに取り残しや未完成であっていいのである。まだまだ伸びる要素が、ふんだんにあるからである。

 その中国であるが、現在は鍼が主で灸は従である。鍼はもちろん中国鍼で、和鍼とは比較にならないほど太いもので強刺激である。灸というと温灸が多く直接灸は、ほとんど使われていない。このことで問題がある。日本のような細い鍼や直接灸ではなく、中国鍼によって導き出される効能効果ということである。もし、中国が鍼ではなく灸が盛んだとしたら、間違いなく現在の針灸穴性論の内容は、大きく変わっていたであろう。実際に日本の経穴の使い方とでは、ずれを感じる。どちらが正しい、間違っているかの問題ではない。まだ、未完成なのである。自分の実感では、6割前後の完成度である。
我々命門会の目的は、中医学の理論を使って、日本のいいものを取り入れて、日本の鍼灸の再構築することにある。つまり、中医学といいながら、そのままをやってはいない。中国でよくても日本には通用しないもの、中国になくとも日本にとってはかけがいのないものが、たくさんあるということなのである。

 これから中医学を学ぶ人に
指先の感覚をよくして、正しいツボをとれるようにすること。また、細い鍼や銀鍼・直接灸の練習も怠らないようにすること。これは基本中の基本である。どんな理論、流派を勉強しても、ツボのとりがたがいいかげんだったり、技術が低かったりしては何もならない。理論と技術は車の両輪である。理論を表現するのが技術である。和針は、日本人の体に合うように作られてきたので、中医理論で治療をするときも、和針で十分に効果を出せるものである。事実、命門会では多くのものが0番鍼を使用している。日本の現状を無視して臨床にあたるのは、愚の骨頂である。くれぐれも技術の修行を怠らないように、肝に銘じるべきである。


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